うちの漫画の印刷所への入稿形態は?
と訊かれれば、
「データ入稿です」が答えになる。
原稿はどのように作っていますか?
と訊かれれば、
「投稿サイズで完全アナログ原稿だ」が答えだ。
矛盾してるように見えるかもしれないけど、
間に完成原稿をスキャンしてデータ化する、というお馬鹿な工程が存在するので、
どちらも嘘ではない。
アナログで入稿すればラクなのに、とか、
データ化しなきゃモアレの心配もしなくていいのに、とか
自分でも思うけどさ。
自分の原稿を一人旅に出すのがいやなので、これははずせない行程なのさ。
大昔、某サークルに送った原稿が、色々悪条件重なって行方不明になってさ。
(どこで行方が分からなくなったのか、今でもイマイチ分からないんだが)
別のサークルに渡した原稿が帰ってきたら、
びっくりするようなトンボとノンブル加えられてたとか。
(もっとも今から思えば、
自分の原稿もびっくりするような粗悪製造だったのだが)
某なんとかスクールに投稿した原稿が帰ってきたら、
扉がまっぷたつに折られてたとか。
(結果発表のページにカット載せるのに、折った方がやりやすかったのだと推察。
出版社にとっては金払うだけで、一円の得にもならないごみ以下の存在なんだし、
しょうがないよね、と思いつつ、当時は「ぎゃあ」と叫んだものさ)
と、以上のようなあふれる愛情のせいで、
昔はデータ入稿なんてなかったから、
作りたくてもオフセット本作れなかったんだ。
で、地道にコピー誌こさえてた。
(怒涛の200ページ超の極太本。製本で死ねるぜ)
いい時代になったなあ。
ところで、未だに愛情だけはあるので、
大昔の原稿が、目も当てられないのに捨てられません。
燃えてなくならないかなあ、いっそ。